「金融の世界は怖い、わからない、損をするに違いない」は、
思い込み
私の投資生活は想像以上に過酷なものでした。個別銘柄分析、トレードの振り返り、そして、自身のメンタルコントロールなど、毎日があっという間に過ぎていきました。
うそのような話ですが、この時期に本当に髪の毛が白髪だらけになりました。でも、ここで頑張るしかなかったので、何も怖いものはありませんでした。
特に、私がいちばん苦労したのが金融のモノの考え方と情報収集の方法でした。
たとえば、円高・円安の動きは、経済学の教科書通りには動かないのです。決算が良くても、必ずしも株価が上がるわけではない。むしろ下がってしまうこともあります。全てが、セオリー通りの動きをしないのがマーケットです。
それでも、根底にある金融のモノの考え方を知っておくと、想定外の動きをしたとしても、ある程度理解することができます。株式投資に悪い印象がある方は、「金融の世界は怖い、わからない、損をするに違いない」。そんな思い込みがあるのではないでしょうか。
金融業界では、なぜか難しいことをより難しく話す傾向があります。そのため私も自分なりに噛み砕いて理解するのにかなり時間がかかり、とても苦労しました。