8日の取引で、ビットコインやイーサ、ドージコインなど暗号資産(仮想通貨)への売りが膨らんだ。政府による介入への警戒が高まっており、さらなる圧力となっている。コインデスクによると、ビットコインはこの日、一時およそ10%急落。その後は3万2400ドル近くまで持ち直した。過去最高値からは約50%の値下がりで、今春つけた安値に迫っている。イーサも12%下落の2327.50ドル、多くの個人投資家にファンを持つドージコインは13%安の0.30ドル近辺で取引された。投資家心理を冷やしているのが、ビットコインの利用拡大に伴い、規制が強化されるとの懸念だ。米司法省は7日、石油パイプライン運営大手コロニアル・パイプラインが先月、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)による攻撃を受けた事件を巡り、ハッカーに支払われた230万ドル(約2億5100万円相当)相当のビットコイン64枚を回収したと発表。ビットコインを使ったランサムウエア型のハッカー攻撃に対して、対策を強化していることが浮き彫りとなった。