偏差値が低くて入りやすいのに、有名企業への就職率が高い「本当に就職におトクな大学」はどこなのか?特集『入試・就職・序列 大学』(全23回)の#9では、全国の大学で、有名企業400社への就職率が10%を超える101大学を対象に、就職率帯別で、偏差値の低い順にランキングを作成した。ランキングを読み解くと、女子大や工業大などの上位ランクインが目立つ結果となった。(ダイヤモンド編集部 塙 花梨)
低偏差値でも主要企業に就職できる!
本当に就職に強い大学はどこなのか?
コロナ禍になって1年以上がたち、就職戦線が売り手市場から買い手市場に激変したことで、大学受験校選びにおいて、「就職支援に力を入れているかどうか」が、大きな指標になっている受験生や保護者が増えている。
就職先として希望する業態も、一時期活発だったベンチャー就職ブームが落ち着き、再び大手、安定志向に揺り戻しが来ているようだ。具体的な傾向としては、主要大学の取材を通して、総じて金融や公務員などの手堅い業種、また、ITエンジニアなどの手に職を付ける職種に人気が集まってきていることが分かった。
コロナ不況に負けない就職に強い大学はどこなのか?2020年度卒の主要企業400社への就職率帯別に、偏差値の低い大学からランキング形式で掲載した。上位なほど「偏差値が低いのに就職に強いお得な大学」といえる。また、大学ごとに就職した人数が多かった具体的な企業名も記載している。さらに、そこから読み取れる「就職に強い大学」の傾向と分析を、大学通信の安田賢治氏に聞いた。