次に、日本のコロナウイルス感染状況への懸念についてだが、これは日本のワクチン普及が進まないことが大きな原因だ。

 日本のワクチン普及の現状はひどい。6月13日の時点で日本の接種率がG7で最下位なのは仕方ないとしても、先進国クラブOECD(38カ国)でも最下位。65歳未満の人への接種券の発送は、大半の自治体はメドが立っていない。将来が見えない、という状況が最もつらく暗い状況なのだが、今がまさにその状況であるといえる。

日経平均株価は
今夏に回復の可能性

 しかし、これら2つが日本株下落の原因なのであれば、むしろ日本株は今からでも買いである。その理由を説明したい。

 まず、米国のインフレ懸念については、いまだ払拭(ふっしょく)されてはいないものの、心配はないと言えるだけの状況証拠がそろってきた。

 米雇用統計は、4月、5月(発表はそれぞれ5月、6月)ともに芳しくはないが、失望するほど悪くもない。これこそが、今最も株式市場が渇望していることだ。あまり良すぎると、中央銀行(正確にはFOMC)が金利を上げる懸念が高まるだろう。