2020年の共働き世帯数は1240万と、専業主婦世帯の2倍以上となっている。夫も妻もどちらもが家計の支え手だ。ただ、夫婦それぞれ、毎月の給与は日常のお金としてお互い把握していても、ボーナスは相手から見えない部分も多い。気づいたときには貯蓄がない、なんてことにならないよう、共働き世帯がやってはいけない管理方法を解説する。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)
ボーナスは貯蓄に回す人が大半
共働き世帯は、一方だけの収入ですべてを賄う家計と比べ、家計費の管理が複雑になる。どんなに仲良し夫婦でも「自分で稼いだお金は自分のもの。管理は自分がしたい」という心理が少なからずあるからだ。
互いの給与口座の中は見えないため、「きっとそこから貯蓄してくれているだろう」と他力本願のままでいたところ、すっかり期待が外れてしまった共働き家庭も多い。ボーナスだって、そういう「相手から見えない給与口座」に入る。大きなお金だけに、その管理を間違えると大変だ。
例年さまざまなところで行われる「ボーナスの使い道アンケート」では、たいてい「貯蓄」が1位に来る(参照)。確実に貯蓄へと回すためにも、共働き家計がやってはいけないボーナス管理のNG行動を挙げていこう。