パッケージのみならず、店舗のロゴ、外観に至るまで、若い世代がSNSでシェアしたくなるデザインを意識して生まれたのが、新業態の店舗なのだ。不二家では、こうした若年層向けの販促活動に注力したお陰で、昨年度、若年層の新規顧客が増加したという。

 なかでも、客数増加に一役買っているのが、昨年9月から同社のブランドキャラクターを務めるSnow Manだ。

「Snow Manはとても人気があるうえ、9人組と大所帯。さまざまな記念日にSnow Manファンのお客様は不二家へ足を運び、ケーキを購入してくださるのです」

ジャニーズ効果で
来店頻度とリピート率が上昇

 さらに金田氏は「記念日でなくても、Snow Manファンの来店頻度は高いです」と言う。その理由とは?

「文化放送で『不二家 presents Snow Manの素のまんま』というラジオ番組を放送しています。同番組内にはメンバーが不二家の商品を紹介してくれるコーナーがあり、放送翌日は番組でメンバーが食べていた商品を求めて来店されるお客様が多くいらっしゃいます。番組で取り上げた商品が早々に売り切れてしまう店舗も多いんですよ」

 また、Snow Manのブランドキャラクター就任と同時に開始した「Smile Switch」というプロジェクトも、記念日以外の日の来店に貢献しているという。