(2)病気が発見され、病気との闘いが始まる

 健康だった人が病におかされると、これまでのありふれた生活が突然できなくなる。日常に訪れるさまざまな困難は想像以上のストレスとなって、そのままミッドライフ・クライシスに突入してしまうことも珍しくない。

(3)酒・賭け事・不倫…自分でコントロールできないことにのめり込む

 この時期に、アルコールなど依存性のあるものにのめり込んでいく人も多い。また、賭け事や不倫に走ってしまう人が多いのもこの時期の特徴と言える。ミッドライフ・クライシスの厄介なところは、多くの場合、本人が自分の不安定さを意識していないことだ。

 40歳から65歳のこの成人後期を上手にコントロールして脱出しないと、ほんの些細なことで取り返しのつかない事態が起きてしまうということを意識しておく必要がある。

(4)下り坂の向こう側に、遠くではあるが死が見え始めている

 若い時期はほとんどの人が死など意識することはないだろう。ただ、人生の中間点に差し掛かると、人生の終わりが近づいていると、ふと感じる瞬間がある。下り坂の向こう側に死を意識した瞬間、自分がこれまで何を成し、これから先何ができるのかという焦りが生まれ、ミッドライフ・クライシスを引き起こす。

(5)自分探しが終わらない

『マトリックス』『スピード』など激しいアクション映画で名を馳せた俳優のキアヌ・リーブスさんは、「40歳メルトダウン」「第二思春期」などと彼独特の表現を使いながら、ミッドライフ・クライシスを味わったようである。

 思春期や青年期の間に確立しておかなければならないアイデンティティが確立できていない。モラトリアム状態が続き、青春時代の憧れをそのまま引きずっている。そんな人達がミッドライフ・クライシスの波を大きな波にしているようだ。

(6)子どもが自分の元から巣立ち、「空の巣症候群」に陥る

「空の巣症候群」は、女性に多いと言われている症状である。子育てを一生懸命やってきた人は、子どもが成長し、自分の元から離れていく時に、自分は何のために生きているのかわからなくなってしまう。これから何をすればいいのかわからなくなってしまう。もちろん男性にもある。生き方を迷った弱い心にミッドライフ・クライシスの闇は忍び込んでくる。