123456789★123456789★123456789★12345不倫相手惨殺事件で捜査一課“伝説の刑事”が取調室で見た女の復讐心と情念写真はイメージです Photo:PIXTA

ロス疑惑やオウム真理教地下鉄サリン事件など、数多くの難事件に携わってきた警視庁捜査一課の“伝説の刑事”、大峯泰廣氏。彼はいかにして犯罪者を追い詰めたのか。そのやり取りを初めて明らかにした本格ノンフィクション『完落ち 警視庁捜査一課「取調室」秘録』(文藝春秋)から抜粋紹介する。

>>【伝説の刑事秘録(1)】『すぐに帰宅する係長が最強部隊を統率できた理由』から読む
>>【伝説の刑事秘録(2)】『捜査一課の凄腕刑事が参考人逃亡でも遺体を探し当てた直感』から読む

不倫相手惨殺事件で犯人の女を逮捕
伝説の刑事が取調室で見た“魔物”の恐ろしさ

「遺体だ――」

 佐野はゴクリと唾をのんだ。

 遺体発見の一報は新聞でも大々的に報じられた。5日後の12月21日、北海道警小樽署に1本の110番通報が入った。

「東京で人を殺した。娘とこれから死にたい……」

 小樽署員が急行したところ、電話をしてきたのが村田裕子だと判明した。裕子は〈指名手配〉を告げる報道を見て逃げ切れないと考えたようだった。

 小樽署から警視庁に送られてきた裕子と大峯は取調室で再会した。