本格的に使うなら無制限ストレージを利用できる
有料プランを契約しよう

 本を読んだり映画を見たときの感想を残したり、勉強の履歴を保存したり、あちこちで収集したレシピをまとめたり。所有している服やCD/DVDを管理したり、人生の目標を言語化している人もいる。

 どんな使い方もできるのがNotionの良いところなのだが、特にお勧めしたいのが「めったにアクセスしない情報を記録しておく」という使い方だ。例えば、引っ越しの時にもらった契約書やマニュアル類、プロバイダーや携帯電話を契約した時の契約書、銀行口座や保険に関する書類などをPDFにして保存しておくのだ。こうしたものは必要な時に限って見つからず、家中を探し回ることになりがちだが、それは時間がもったいない。「出張や海外旅行に出るときの荷造りリスト」なども、Notionで保存しておけば時短になるし、忘れ物もしなくて済む。

 筆者のようにノリでサブスクリプションを契約する場合、そのうち契約していることを忘れて何年も課金されてしまい、多額の損失を出すことがある。サブスク情報はNotionに集約し、時々チェックして棚卸しすればムダを省ける。

あまり使わない情報こそ、デジタルで一元管理する価値がある。あまり使わない情報こそ、デジタルで一元管理する価値がある

 Notionは脳を拡張するツールとして活用できるのが最大のメリットだ。すべてを記録し、頭からは忘れてしまっていい。必要な時にNotionで検索し、必要な情報に短時間でアクセスすればいい。

 無料プランと有料プランの大きな違いはストレージ容量。無料版は5MBなので、数枚の写真をアップロードしたらいっぱいになってしまう。有料版はなんと無制限。Notionを活用するなら、迷うことなく有料プランを契約しよう。個人で利用するならパーソナルプロプランが月額5ドル。年払いにすれば月額4ドル相当となる。

 会社の部署やチームでNotionを使う人たちも増えている。ビジネスで共同作業するチームプランは月額10ドル、年払いなら月額8ドル相当となる。その他、大企業向けにSAML SS(SAML認証を使用したシングルサインオン)に対応し、高度なセキュリティー機能を備えるエンタープライズプランがある。また、非営利団体にはチームプランを50%オフで提供している。今回は個人での使い方で終わってしまったが、次はチームでの活用法を紹介したい。

「もっと上手に情報を活用できるようになりたい」「仕事に必要な情報が散逸してしまい悩んでいる」という人は、だまされたと思って一回、Notionを試してみてほしい。すべての情報を1カ所にまとめられる便利さを体感すれば、有料プランにアップグレードしたくなること請け合いだ。