新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各企業で導入が進んだテレワーク。自宅でのテレワークは「通勤時の満員電車が解消された」など、良い面もある一方、リモートでの会議やプレゼンをする際、「聞き手の反応がわかりづらく、ちゃんと伝えられているのか不安」と感じている人も多いようだ。そこで、リモート時代のコミュ術などをカバーし、発売後たちまち9万部のベストセラーになっている『世界最高の話し方―1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた! 「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』(東洋経済新報社)の著者で、コミュニケーション戦略研究家・岡本純子氏に詳しい話を聞いた。(ライター 福田晃広)
テレワークで深刻化する
コミュニケーション不足
テレワークについて、昨年9月下旬に調査を行った人材大手アデコによると、企業の人事・総務担当者の6割が「社員のコミュニケーション不足」を懸念していることがわかったという。
その理由として、「オンラインでは、社員が最低限のやりとりで会話を終えることが多いため、雑談が減ったことが影響しているのではないか」と分析している。
これまでリアルタイムで会話していたのが、ビデオ通話や電話などで会話をすると、どうしても作業効率が落ち、気軽にコミュニケーションを取る頻度も少なくなる。このようなテレワークにおける、社員間のコミュニケーション不足について岡本氏は以下のように語る。