コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回はエネルギー業界の3社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)
エネルギー3社は
全て前年同期比減収
企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下のエネルギー業界3社。対象期間は21年1~3月期の直近四半期としている。
各社の増収率は以下の通りだった。
・INPEX
増収率:マイナス2.4%(四半期の売上高2437億円)
・ENEOSホールディングス
増収率:マイナス4.7%(四半期の売上高2兆2909億円)
・出光興産
増収率:マイナス9.4%(四半期の売上高1兆3453億円)
3社とも四半期増収率(前年同期比)はマイナスとなったエネルギー業界。各社はどのような状況にあるのか。次ページから、詳細な数字とともに解説する。