3つのミッションが与えられた
トヨタのスポーツ戦略車
GRヤリスは、1999年に生産を終了したセリカGT-FOUR以来、20年ぶりに復活したスポーツ4WDである。コンセプトは「ストロングスポーツカー」。トヨタのスポーツ戦略車として、「次期WRC(世界ラリー選手権)ホモロゲモデル」、「素のままでローカル競技で勝てるパフォーマンス」、「誰でも買えるスポーツカー」という3つのミッションが与えられた。
とはいえ、トヨタは20年の空白期間でスポーツ4WDの“技術”と“技能”を失っていた。それを短期間でリカバリーするために、開発を担当したGRカンパニーは“モータースポーツから学ぶ”手法を選んだ。強いクルマ作りはWRカーを手がけるTMR(トミ・マキネン・レーシング)、評価はレーシングドライバー/ラリードライバーから学んだそうだ。