米食品医薬品局(FDA)がアルツハイマー型認知症の治療薬を承認した件で、ジャネット・ウッドコックFDA長官代行は、承認前に新薬を開発したバイオ医薬品大手バイオジェンと会合を持ったFDAの医師らに対する連邦当局の調査を求めた。FDAのトップが職員の調査を要請するのは極めて異例だ。ウッドコック氏は9日公開した書簡で、監督機関である厚生省の監察総監室に対し、承認手続き中のバイオジェンとFDAスタッフとのやり取りを点検するよう呼びかけた。バイオジェンがエーザイと共同開発した「アデュヘルム」(一般名「アデュカヌマブ」)の承認を巡っては、年5万6000ドル(約620万円)もの費用がかかる点や、有効性を示す決定的な証拠が得られていないことから賛否両論が巻き起こっている。
FDAとバイオジェンのやり取り調査へ 認知症薬の承認巡り
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