世界はいつまで新型コロナウイルスのワクチン接種を続ける必要があるのだろうか。その答えははっきりしていない。そのような中で、熱心なワクチンメーカー株投資家はあまり悠長には構えていられないようだ。米製薬大手ファイザーとそのパートナーである独ビオンテックは8日、両社が共同開発したワクチンのブースター(追加免疫)接種の展開に関して、米規制当局の承認申請を行う方針を発表した。また、両社は急速に拡大しているデルタ株に対応した新たなワクチンを開発しており、来月臨床試験を開始する予定も明らかにした。9日朝、ビオンテック株は上昇したが、ワクチン開発大手モデルナの株価は小幅下落した。これは、株主にとっては良いニュースだ。ワクチンの需要が増えるということは、つまり売上高の増加を意味する。モデルナが近く追加接種に関する同様の発表をしても驚くべきことではない。ただ、投資家にとっては、状況の見通しはかなり不透明だ。
ワクチン株の活況、投資家は拒絶反応にも備えよ
追加接種の需要が予想下回る可能性も
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