米国をはじめとする一部の国々は、新型コロナウイルス感染が収束した未来の姿をいち早く示そうとしている。感染力の強いデルタ株が世界各地で再び感染を拡大させている中、こうした国々の政府は、国内の高いワクチン接種率によって高リスクの人々が守られ、通常の生活に戻ることができると期待している。米国では毎年、インフルエンザで何万人もの死者が出るが、当局者は新型コロナもインフルエンザのように大きな経済的打撃を与えることなく対応できる未来が来ることを願っている。その鍵を握るのはワクチン接種だ。新型コロナはインフルエンザよりも死亡率が高いが、ワクチンを接種すれば感染した場合でも重症化しにくくなる。コロナウイルスが今後もなくならないというのは現実の姿だ。インターマウンテン・ヘルスケア(ユタ州マレー)の感染症専門家、エドワード・A・ステネヘム氏は「共存しながら管理する方法を学ばなければならないウイルスであり、当面の間、新型コロナの患者はいなくならない」と語っている。
感染拡大でも規制解除、コロナとの共存へ方向転換
新型コロナは消えず、ワクチン高接種率でも政策対応に温度差
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