――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJエグゼクティブ・ワシントン・エディター ***  今月11日、世界は驚くべき光景を目にした。何千人ものキューバ人がデモのために街頭に繰り出し、さまざまな要求を政府に突き付けた。その中には、62年間続いてきた独裁の終結を求めるものもあった。  少なくとも15の都市で起きた今回のデモは、島国キューバにとって画期的出来事だという事実に加え、現代における最大の争いの最新例と言える。それは、民主主義と専制主義との争いだ。近年は、専制主義が優位に立っているように思えることが多くなっている。しかし、キューバの混乱は、重要な問いを提示する。