米宇宙開発ベンチャーのヴァージン・ギャラクティックは、宇宙との境界への飛行に成功した。だが、長期的な展望では同社はあまりに地球に根ざし過ぎているかもしれない。英国の富豪リチャード・ブランソン氏は11日、宇宙船「VSSユニティ」に搭乗し、高度54マイル(約87キロ)の熱圏へと飛行した。これは、20年前に史上初めて「宇宙旅行客」となった米富豪のデニス・ティト氏以来の出来事であり、アマゾン・ドット・コム創業者ジェフ・ベゾス氏が、自身の宇宙開発企業ブルーオリジンの宇宙飛行に乗り込む予定日より9日先んじた形だ。ブランソン氏がライバルの機先を制したことが市場に与える影響は、決して軽視できない。ヴァージン・ギャラクティックは、注目の宇宙企業としては数少ない上場企業であり、個人投資家の間では人気銘柄の1つとなっている。個人投資家の動きを追跡するバンダトラックによると、打ち上げを巡る話題性が個人投資家の資金を吸い込み、ヴァージンの株価は年初来2倍となった。ただ同社が12日、今回の成功を受け、5億ドル(約551億6000万円)増資計画を発表したため、株価は10%超下落した。
ヴァージン・ギャラクティックは真の宇宙企業なのか
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