2030年の自動車産業がどのようになっているかを予測しようとすれば、その未来がいかに不確かであるかが浮き彫りになるばかりだ。独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は13日、「ニューオート(new auto)」というキャッチフレーズを掲げ、長期戦略を更新した。ヘルベルト・ディース最高経営責任者(CEO)と経営陣は、2030年までの間に自動車ビジネスがいかに変容するか、また、欧州および中国の市場リーダーとしての規模を生かし、VWがいかに優位性を握るかについて、展望を明らかにした。VWは、電気自動車(EV)が徐々に従来型の自動車に取って代わると予想している。ここまでは異議をはさむ余地はない。だが同社は、「ソフトウエアを活用した収益」の爆発的成長を見据えて準備している。VWのプレゼンテーションは、2030年にはこのビジネスがEVの販売とほぼ変わらない規模になる可能性があることを示唆していた。
VWが賭ける新戦略、自動車「所有」の先へ
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