アンゲラ・メルケル独首相は15日にワシントンを訪問する。メルケル氏の任期中最後となる予定の今回の訪米は、米国と欧州の関係がトランプ政権時代のとげとげしさからもっと親密な新しいものに変わったことを広く知らしめるだろう。しかし、大西洋を隔てた米国・欧州間の長期的な利害の食い違いには、ほとんど変化を与えない可能性が大きい。15日にホワイトハウスで行われるメルケル首相とジョー・バイデン米大統領の会談は、メルケル氏にとって最後の公式訪米になるはずだ。16年にわたって首相を務めたメルケル氏は、9月の総選挙には出馬しない。メルケル氏の首相在任期間は、ジョージ・W・ブッシュ氏から4代の米大統領の在任期間と重なる。この間に、米国と欧州の結束は緩み、米国はアジアに関心を強めていった。
メルケル氏訪米、トランプ時代の敵意は消えたが
米欧間の利害の食い違い基本的に変わらず 対中姿勢など隔たりは残ったまま
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