・新垣結衣/長澤まさみ

 はつらつとしたイメージのある、新垣さんと長澤さん。元気なイメージがあるのは、声の影響も大きいでしょう。お二人の声は高すぎず低すぎずバランスの良い高さで、頬骨が出ているのでしっかりとしたハリのある声が出せるのが特徴です。癒やし系の声というわけではありませんが、「明るくて元気」という役どころにはピッタリの声の持ち主で、そのような役が多いのはそのせいもあるといえましょう。

・天海祐希

 阿部寛さんの際にも触れましたが、高身長の人は男女問わず声帯(喉の中の筋肉)が長いので、声は低い傾向にあります。その声とスッキリした見た目の印象もあって、頼れる上司の役や、バリバリ働く女性役を演じることが多いようです。

・有村架純/中村倫也

 決して声にハリや覇気があるわけではありませんが、空気を含む優しい声は、誰もが聞いていて安心できます。今年4月期のドラマ、中村さんの「珈琲いかがでしょう」(テレビ東京系)や、有村さんの「コントが始まる」(日本テレビ系)での役どころは、いずれも癒やし系の役でした。

一流の条件は声と顔の一致
アニメキャラのブランディングに学べ!

 上記の俳優のプロファイリングを読んで、お気づきのことはあるでしょうか。どの俳優も声は違えど、共通点があります。それは、どの俳優も顔と役どころと声のイメージが「一致」しているということで、この「一致」というのがとても大事なのです。

 例えば、初めて会った人を思い出すときに、顔と声の認識が一致しないと、人はしっかりと記憶できません。人の記憶に残るときには、この「一致」が必要になってくるのです。

「顔は思い出せるけど、どんな声だったっけ?」と思ったとき、その声が思い出せないと、その人の記憶も曖昧になります。だからこそ、経営者や営業職の人など、人に覚えてもらわなければならないような方にとって、声が担う役割は大きいのです。

 一流と呼ばれる人は「声」と「顔」の一致が大前提…それでは、一流になるためにどうすれば自分の声と自分のキャラを「一致」できるのでしょうか。