ライトウェイトスポーツの原点に
回帰した最新4thモデル
ロードスターは、パフォーマンスのよりどころが決してエンジン頼りではない分、構えて操る必要はまるでない。ほどよくエンジンを味わい、シャシーの動きをコントロールすることが、結果的にロードスターすべてを楽しむことにつながっていく。この連鎖。乗り出して徐々に乗り手とクルマが結合していく感覚こそが、ロードスターらしさだ。
自分らしく走ることが、なにより楽しいと感じる稀有な魅力の持ち主である。ライトウェイトスポーツの原点に回帰した最新4thモデルは、そのキャラクターがいちだんと鮮明になった。
ロードスターは、スポーツカーを生かすもダメにするのも、決め手は“全体のバランス”であるということを改めて教えてくれる。トップを開け放ち、オープンエアを満喫すると、クルマって素晴らしい!と実感する。
(CAR and DRIVER編集部 報告/西川 淳 写真/小久保昭彦)