ジョー・バイデン米大統領は15日、香港の状況が悪化しているとし、中国が香港で弾圧を続ける中で起こり得る事態を想定し、企業に対する勧告の準備を進めていることを明らかにした。この勧告についての詳細は明かさなかった。関係者らによると、早ければ16日にも明らかになる可能性がある。同氏は記者会見で、中国政府は香港での約束を守っていないと述べた。事情に詳しい関係者によると、米国による勧告は、中国に対する制裁などではなく、企業に対する警告となることが予想される。香港で数カ月にわたる反政府デモが行われた後、中国政府は1年前に国家安全法を施行し、民主化運動家や中国の支配に批判的な人々を逮捕した。米国はこうした動きについて、英国からの香港返還に関する合意に違反していると主張している。