中国バッテリーメーカーの雄が電気自動車(EV)ブームに乗って勢いづいている。EV向けバッテリー大手の寧徳時代新能源科技(コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー、CATL)の株価は今年に入り15日までで62%上昇している。時価総額は約2030億ドル(約22兆円)と、中国本土の上場企業で3位に躍り出た。CATLの株価急騰は日本のパナソニックや韓国のLG化学といったバッテリーメーカー競合を上回る。パナソニック株は同期間に10.5%高となった一方、LGケムは小幅に下落している。CATL株は米テスラや蔚来汽車(NIO)、小鵬汽車などEVメーカーもしのぐ上昇ぶりだ。EVメーカー株は昨年の急騰後、軟調に推移している。