世界最大規模の暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するバイナンス・ホールディングスは、アップルやテスラの株式に連動するように設計されたデジタルトークンの取り扱いを中止すると明らかにした。同商品に対しては、複数の国の規制当局が懸念を表明していた。バイナンスは16日にウエブサイトで、同取引所での株式トークンの購入は直ちにできなくなると発表した。トークンを保有する顧客は、向こう90日間はトークンを売却できるが、10月14日をもって同商品へのサポートを中止するという。同社の広報担当者は「他の商品に重点を移すことで、長期的には顧客に対してより良いサービスを提供できると考えている」と述べた。複数の規制当局が、バイナンスの株式トークンが現地の証券規制に違反している可能性があると指摘している。