米国の一部地域では新型コロナウイルス感染症の入院患者数が増加しているが、その大半がワクチン未接種だ。感染力の強いデルタ株が広がる中、病院や公衆衛生当局者は、ワクチン接種者の少ない地域で新たな流行のピークを迎える恐れがあるため、入院者数の増加に備えていると述べた。主に中西部と南部の7州で41の病院を運営しているアドベントヘルスは、今年治療したコロナ患者約1万2700人のうち、約97%がワクチン未接種、あるいは接種を完了していなかった。このデータには、合弁で運営されている同社の一部病院は含まれていない。アドベントヘルスの品質・安全性担当責任者であるジェフリー・クールマン氏によると、同社の病院に入院していた、あるいは入院中で、ワクチン接種が完了したコロナ患者の多くは、がんなどの疾患のために免疫が低下していた。