インテルのパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)がどのような方法で同社を再建しようとしているかが見えてきた。それは迅速に行動することと、大金を支払う覚悟をすることだ。インテルで失策が繰り返されたのち、ゲルシンガー氏がボブ・スワン氏の後任としてCEOに就任したのは今年2月。このとき、アナリストや投資家が最も知りたがったのはインテルが半導体製造から撤退して設計に特化するかどうかだった。ライバルのエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズはそうした戦略が奏功し、インテルからシェアを奪っていた。ゲルシンガー氏の答えは結局のところ、明確な「ノー」だった。同氏は半導体を自社製造するだけでなく、他社向けに半導体を製造する「ファウンドリー」事業に進出する方針を表明した。半導体受託製造大手グローバルファウンドリーズの買収に向けた予備協議がまとまれば、自社製造と受託製造に取り組むという方針に500億ドル(約5兆5000億円)を超える資金が投入されることになる。ウォール・ストリート・ジャーナルは15日、インテルがグローバルファウンドリーズの買収を検討していると報じた。グローバルファウンドリーズの評価額は約300億ドルに上る可能性がある。
インテル再建の道 半導体製造に巨額投資
グローバルファウンドリーズの買収で受託製造のノウハウ獲得へ
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