ハイテク業界で最も重要な装置の一つは、オランダのトウモロコシ畑の隣で作られている。米政府はそれが絶対に中国に行き着くことがないよう、努力を怠っていない。中国政府は、オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの主力製品である極端紫外線(EUV)リソグラフィー・システムと呼ばれる露光装置について、中国企業による購入を認めるようオランダ政府に圧力をかけている。同システムは先進的な半導体の製造に不可欠な装置だ。この重さ180トンにも及ぶ唯一無二の装置は、米インテルや韓国サムスン電子のほか、アップルの主要サプライヤーである台湾積体電路製造(TSMC)などの企業に使われている。最先端のスマートフォン、第5世代(5G)向けの通信機器から人工知能(AI)用のコンピューターに至るまでのあらゆるものに使われるチップを製造するためだ。
オランダ半導体製造装置の中国輸出、米国がノー
米国はオランダ政府とASML社に圧力 バイデン政権はトランプ前大統領の政策を継続
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