玄関Photo:PIXTA

玄関収納は、モノが
「化石化」しやすい場所

 玄関収納ほど、家によって広さやキャパの差が大きい場所もないでしょう。そのため、何をどうしまえばいいのかつかみにくく、片づけも迷走しがちです。たくさんの靴を納めようと収納グッズを駆使した結果、かえって使いにくくなったり、大きなシューズクローク内で浴衣用の草履が迷子になったり…。

 また、キッチンやクローゼットと違って頻繁にモノの出し入れをしないため、「ちょい置き」したモノが、何カ月…もしかしたら何年もの間、放置されがちな場所でもあります。

 整理収納サポートで訪問したご家庭でも、「靴を入れる場所が足りない」はずの靴箱から、不用品が山ほど出てくることがよくあります。何年も前のシャボン玉セットや花火といった外遊び用品、折り畳み傘のカバー、だいぶ前に買ったスニーカーの中敷き、入れっぱなしで忘れていたエコバッグや革靴用の布袋、宅配クリーニングの古いカード…。不用品がそれだけ詰まっていれば、処分するだけであっけなくスペースが空くものです。

 わが家も同じだ!と、ドキッとされた方も多いのではないでしょうか。

 玄関収納・靴箱の片づけは、比較的簡単に「捨ててスッキリ」の達成感を得やすいので、どなたにもオススメですが、どうせやるなら今後はもう「モノが化石化」しない方法で収納しましょう。

 秘訣(ひけつ)は、「収納の狙い=テーマ設定」にあります。