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米トランプ政権は2月12日、自動車の温室効果ガスの排出規制を撤廃したと発表した。地球温暖化対策が急速に進められるようになってから久しい。世界各国はパリ協定によって、温室効果ガスを今世紀後半に実質ゼロにする「脱炭素化」を掲げ、身近なところではレジ袋も有料になった。しかし、地球を1万年単位で見ていくと、現在は温暖化どころか氷期に向かっている最中だという。専門家の間でも意見が割れる、温暖化対策の妥当性に迫る。※本稿は、宇宙物理学者の佐藤勝彦『眠れなくなる未来の宇宙のはなし』(宝島社)の一部を抜粋・編集したものです。
地球は間氷期の真っただ中なのに
温暖化が進行している?
地球と太陽の未来についてお話ししましょう。
まずは、地球の「近未来」についてです。近未来の地球を襲うかもしれない、いくつかの災厄についてお話ししましょう。とはいっても、最低でも1000年単位での話になりますから、あまり怖がらずに聞いてください。
近年、いわゆる「地球温暖化」が問題となっていることからわかるように、地球の気温は上昇傾向にあるとされます。日本の平均気温は、過去100年で約1.4度上昇し、東京都心は「ヒートアイランド現象」の影響も加わって約3度も上がったそうです。しかし、地球はやがて今よりも寒冷化し、再び「氷期」がやって来ると予想されています。
現在の地球は、グリーンランドや南極大陸など、地表のごく一部だけが氷(氷床)に覆われています。
一方、今から約7万年前から約1万年前までは、現在のカナダ全域やヨーロッパ北部、シベリア西部までが氷床に覆われ、地球全体がずっと寒かったことが知られています。こうした時期を「氷期」といいます。現在は、氷期がいったん終わって、次の氷期までの間の「間氷期」に当たります。







