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ドイツと日本といえば国土面積がほぼ同じ、VWやトヨタを筆頭に製造業が盛んで、勤勉な国民性など共通点が多いです。そして、まさかの「若者のビール離れ」まで同じ状況だと分かりました。両国のビール文化は、このまま衰退の一途をたどるのでしょうか? ショッキングなランキングも確認しつつ、それでも両国のビール業界に「希望の光」はないのか、探ります。(ドイツ人ジャーナリスト 志村ユリア)
16歳からビールを飲めるドイツで
消費量が過去最低の異変
筆者は世界有数のビールどころ、南ドイツのバイエルン州で育ちました。州都ミュンヘンでは毎年9月下旬から10月初旬に「オクトーバーフェスト(Oktoberfest)」が開催され、国内外から来た約600万人もの人が、伝統的な1リットルジョッキでビールを楽しみます。
地元には小さな醸造所が数えきれないほどあります。銘柄の数もとても多く、「お気に入りのビールは何?」というのが世間話の定番です。どの銘柄が好きかで、その人の個性まで判断されることもあります。日本で「どのコンビニ派か」が話題になるのと同じ感覚が、私の故郷ではビールに当てはまります。
日本の発泡酒や第三のビールのようなカテゴリーはなく、ドイツでは「ビール純粋令(ラインハイツゲボート、Reinheitsgebot)」が法律で定められ、水・麦芽・ホップ・酵母の4つ以外の原料は使用できません。
ビールを飲む環境も、日本とは大きく異なります。アルコールは一般的に18歳から飲むことができますが、ビールであれば16歳、さらに保護者が一緒であれば14歳からビールを飲むことができます。また、飲み方も多様で夏にはコーラやレモネードと混ぜたビアカクテルが人気です。
そんなビール大国のドイツで異変が起きています。2025年のビールの年間販売量は77億7074万リットルで前年比6.0%減。統計開始以来、過去最低を記録したのです。
日本では、「若者の酒離れ」「ビール離れ」という言葉がもはや定着しています。ドイツと日本のビール文化は、このまま衰退の一途をたどるのでしょうか? ショッキングなランキングも確認しつつ、それでも両国のビール業界に「希望の光」はないのか、探ります。







