バイデン米政権の移民政策は最初からつまずいているが、16日に起きた二つの出来事が再考を促すはずだ。民主党は、2022年とそれ以降に政治的反発を受けたくないのなら、再考の必要があるだろう。  税関・国境警備局(CBP)は、6月に遭遇した不法移民の数が18万8000人に上ったことを明らかにした。本年度(2020年10月開始)にCBPが米・メキシコ間の国境で逮捕した人の数は100万人を超えている。この数は既に、少なくとも2005年度以降の通年の逮捕者数を上回っている。