ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が実施したエコノミスト調査によると、米経済成長率はこの春にピークに達した可能性が高いものの、堅調な拡大は来年まで続くと予想された。経済活動の再開、ワクチン接種率の上昇、巨額の財政支援がこの春の個人消費の急回復を後押ししたが、エコノミストによると景気は減速し始めているという。モルガン・スタンレーの米国担当チーフエコノミスト、エレン・ゼントナー氏は「より緩やかな拡大局面に移った」と指摘。「経済成長はピークを過ぎたが、何か不吉なことが起きていて、この先で急激に落ち込むことを意味しているわけではない」と述べた。そうではなく、エコノミストは雇用の増加、超過貯蓄、財政支援の継続などから、堅調な景気拡大は来年まで続くとみている。長期的には、景気の拡大ペースはコロナ後のより安定したペースへと徐々に減速していくと予想している。
米景気、緩やかに拡大ペース鈍化へ=WSJ調査
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