並べたデータをコピーする

横1列に並べられたデータをコピーします。
Sheets("入力").Range("A14:C14").Copy

「練習」シートの終端セルより1つ下のセルを取得し、
データを貼り付ける

「練習」シートでセルA100000から終端セルを取得するマクロを用います。データが入ったセルで止まった後、1つ下のセルにOffsetさせ、そこに貼り付けます。

初心者でも簡単理解! Excelマクロで「データ入力ボタン」を作る方法

1回目の処理ではセルA2へ貼り付けられます。2行目にデータが入ると、次の処理ではセルA3へ貼り付けられます。

数式をコピーしているので、貼り付けの形式は値貼り付けにします。
Sheets("練習").Select
Range("A100000").End(xlUp).Offset(1, 0).PasteSpecial Paste:=xlValues

入力ミスを防ぐ仕組みを入れる

入力したデータを「入力」シートからクリアします。次の入力がしやすく、ダブり入力のミスも防げます。

「入力」シートに戻り、情報を入力した3つのセルをクリアします。
Sheets("入力").Select
Range("B1:B3:B5").ClearContents

完成させて動かしてみよう

「データ追加」という名前を付け、マクロを書きましょう。

初心者でも簡単理解! Excelマクロで「データ入力ボタン」を作る方法

ボタンにマクロを登録し、保存します。氏名などをセルに入力し、ボタンを押してみてください。「入力」シートのデータが消え、「練習」シートのデータの一番下に追加されれば成功です!

エラーが出たらチェック! よくある間違い

1 RangeやSelect、Copy、PasteSpecial、xlValuesなどの綴りが間違っている
2 シート名やセルが" "(ダブルクォーテーション)で囲まれていない
3 SelectやCopyの前に.(ピリオド)がない
4 :(コロン)が;(セミコロン)になっている
5 「 :=」ではなく「=:」になっている

(本稿は、寺澤伸洋著『4時間のエクセル仕事は20秒で終わる』を抜粋、再構成したものです)

寺澤伸洋(てらさわ・のぶひろ)

初心者でも簡単理解! Excelマクロで「データ入力ボタン」を作る方法

1976年、大阪府生まれ。灘高校、東京大学経済学部卒業後、日系メーカーで17年間勤務。経理や営業、マーケティング、経営企画などに携わり、独学で覚えたエクセルマクロを用いて様々な分析や業務改革を行う。2017年、GAFAの日本法人のうちの1社へシニアマネージャー(部長)として転職。これまでエクセルマクロを用いた業務改善などで数多くの社内表彰を受けている。手作業では不可能なほど大量のデータを、短時間で分析しやすく加工したことが評価され、社内エクセルマクロ講習会の講師として延べ200人以上に講座を実施。エクセルマクロについて1から10まで教える詰め込み型の学習ではなく、仕事に必要な部分だけを効率的に学べる講座として満足度98%の高い評価を受けている。