米国とドイツは、ロシア産天然ガスをドイツに運ぶパイプライン「ノルドストリーム2」の完工を容認することで合意に達した。両政府の当局者らが明らかにした。合意は21日にも発表される予定で、長年にわたって続いた対立が解消されることになる。米政府は長い間ノルドストリーム2の敷設に反対していたが、バイデン政権はこうした政策を転換する。一方でドイツは合意に基づき、エネルギー関連のプロジェクトや外交面でウクライナを支援することに同意した。2012年に開発が始まったノルドストリーム2に関し、米政府は、トランプ政権やオバマ政権の時代に反対の立場を取っていた。ジョー・バイデン大統領は欧州の中でも特にドイツとの関係強化を目指し、パイプラインを建設するノルドストリーム2AGや同社の幹部に対する制裁を5月に解除していた。