中国中部で発生した大規模な洪水により、米アップル最大のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」生産拠点が被害を受けた。台湾の鴻海科技集団(フォックスコン)が河南省鄭州市に置く拠点では一時的に停電が起きた。従業員によると、工場内部は一部浸水し、多くの従業員は休暇扱いとなった。ただ、被害は限定的とみられるという。アナリストによると、フォックスコンが鄭州市で運営する3カ所の工場では数十万人が働き、世界のアイフォーンの半分以上を生産している。フォックスコンは洪水への緊急対応計画を実行に移したが、洪水による同社施設への直接的な影響はないとしている。アップルのサプライヤーは今秋の発売が見込まれる新型アイフォーンの準備を始めており、生産に支障が出る可能性もある。新モデルと関連部品の組み立てはおおむね7月頃に始まる。
アップル最大のiPhone生産拠点、中国の洪水で被害
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