カタールはイランによるドローン(無人機)攻撃を受けて、2日に輸出向けの天然ガス生産を停止した。その結果、液化天然ガス(LNG)の国際価格が急騰した。もっと上がってしまう恐れもあったが、10年前に始まった米国のLNG輸出ブームのおかげで、そうはならなかった。特に進歩的左派がLNG輸出の停止を望んでいる現状では、この成功はもっと注目されてもいいだろう。米国は何十年もの間、天然ガスの純輸入国だった。しかし、2000年代半ば以降、フラッキング(水圧破砕法)によるシェール層の開発がブームとなり、安価で豊富な天然ガス資源が利用できるようになった。米シェニエール・エナジーは2016年、リスクを冒してかつてのLNG輸入施設を輸出拠点に転換した。同年2月には米本土48州からの初のLNG輸出が始まった。多くの企業が追随したことで、天然ガスの増産が加速している。