ワークマンPhoto:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、4~6月度の専門店編だ。

ワークマン、ABCマート…
前年実績割れの専門店5社で「隠れた勝ち組」とは?

 専門店の主要5社が発表した4~6月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯ワークマンの既存店売上高
 4月度:前年同月比124.5%(24.5%増)
 5月度:同110.4%(10.4%増)
 6月度:同82.5%(17.5%減)

◯ABCマ—ト(エービーシー・マート)の既存店売上高
 4月度:前年同月比165.2%(65.2%増)
 5月度:同107.3%(7.3%増)
 6月度:同84.4%(15.6%減)

◯オートバックス(オートバックスセブン)の既存店売上高
 4月度:前年同月比118.8%(18.8%増)
 5月度:同113.3%(13.3%増)
 6月度:同96.3%(3.7%減)

◯JINS(ジンズホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
 4月度:前年同月比332.9%(232.9%増)
 5月度:同162.9%(62.9%増)
 6月度:同74.2%(25.8%減)

◯サイクルベースあさひ(あさひ)の既存店売上高
 4月度:前年同月比129.0%(29.0%増)
 5月度:同113.9%(13.9%増)
 6月度:同82.1%(17.9%減)

 21年6月において、5社全てが前年実績割れを起こしている。しかし、この中には隠れた「勝ち組企業」と、見かけ以上に厳しい局面にある「負け組企業」がある。次ページでその構図を詳しく解説しよう。