米インテルは、4年以内に世界最高の半導体を製造し、業界トップに返り咲くことを目指している。パット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は26日、2021~25年に新しいCPU(中央処理装置)を毎年少なくとも1つずつ発表するという計画を発表した。インテルは長い間、コンピューターの性能において疑いの余地のないリーダーだった。共同創業者のゴードン・ムーア氏は、技術者が毎年予測可能なペースで回路を縮小する方法を見つけ出すという、半導体産業を支える「ムーアの法則」を定義した。だが同社は一連の失敗と遅れでアジアのライバルに後れをとっている。現在、半導体製造技術では、台湾積体電路製造(TSMC)と韓国のサムスン電子がインテルに先行している。両社は、顧客である半導体設計会社から製造を請け負っており、こうした顧客はインテルに対して優位に立つことができる。