モノと情報があふれる現代では、高品質や性能を訴えるだけではモノは売れない。ではクオリティにプラスして、どんな要素が必要なのか。営業コンサルタント・浅川智仁氏の新著『仕事ができる人は、3分話せばわかる』からの抜粋で、売れる営業パーソンならではの売れる提案トークをレクチャーする。
そこに「物語」があると
顧客の心は動く
モノと情報があふれる現代では、単に「ハイスペック」とか「高品質」というだけでは、モノは売れなくなりました。数字を駆使していかによいものかを説明するだけでなく、そこにもうひとつ、ダメ押しの要素がほしい。
そのプラスアルファの要素は何かというと……。
ズバリ、「物語(ストーリー)」です。
この「物語」という要素が、実は、お客さまの心に大きく響きます。
ワインを例にしてみましょう。
「このワインは、1985年のビンテージです。3品種のブドウでできていて、カベルネソーヴィニヨンが60パーセント、シラーとメルローが20パーセントずつで構成されています。たしかな渋みのなかに、フルーティーさも感じることができます」