ハイリスク投資を有効活用する方法写真はイメージです Photo:PIXTA

投資にはリスクが付き物であるが、リスクの大きい投資対象とリスクの小さい投資対象があることは当然である。大企業よりハイテク新興企業の株の方が紙くずになるリスクは高いだろうし、米国よりトルコの国債の方が暴落するリスクは高いだろう。(経済評論家 塚崎公義)

暴落時に買い向かうのは正解か

 ハイテク新興企業株やトルコ国債といったものに限らず、株価が暴落しているときに買い向かう行為もハイリスク・ハイリターンであろうし、バブルの匂いが充満しているときに株を買うのもハイリスク・ハイリターンであろう。

 そうした危険な投資はすべきでない、という考え方は当然ある。大切な老後資金をそうしたリスクにさらすようなことは筆者も決してお勧めしない。しかし、小遣いの範囲内で「賭け事」を楽しむのであれば、悪くないと筆者は考えている。それは、期待値がプラス(確率的には儲かる)だからである。