「社長、突然なんですが、ホームページに出ていた、○○のプロダクトって、どなたが創られたんですか?」
「ああ、実はあれね、2年目のデザイナーが担当してね……」
「ええーっ! 私、ホームページで拝見しましたが、あれ、すごくないですか?」
「実は、県からも表彰されたんですよ」
「すごいじゃないですか! しかも入社2年目の方が! 私、拝見して、本当にびっくりしてしまって、今日は、いの一番で聞きたいと思っていたんです」
「ありがとう。なんだか、ホームページを見てもらって恐縮だね」
「いやー、ぜひ、その方と会ってみたいです」
と、そんな感じで、おおいに盛り上がりました。
デジタル全盛のこの時代。せっかくホームページやSNSという「つかみのネタの宝庫」があるのですから、これを利用しない手はありません。
営業だったら、絶対に下調べをしてから訪問したほうがいい。
もうひとつ忘れてはいけないのは、お会いする社長さんが本を出している場合。
これは、やっぱりその本を買うべきだし、読んでおくべきです。
いきなり「つかみ」に使わなくても、会話をしているときに、「そのお話は、社長のご著書にも出ていましたね」と言えば、相手は、「あっ、読んでくれたんだね」と気分がいいものです。それに、先方の著書を読んでいれば、相手が話す内容もスッと頭に入ってきます。
できる人は、「本番を楽しめる」くらいに、事前準備を徹底して行なっています。