中国EV業界、外国勢追い抜きに現実味Photo:Barcroft Media/gettyimages

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

***

 中国の電気自動車(EV)販売が一時の伸び悩みを経て再びピッチを上げる中、国内のEV各社はさらに手ごわい競争相手になりつつある。中国勢は内燃エンジン車の技術で外国メーカーに長年苦戦を強いられたが、この電動化の時代に外国勢をしのぐ可能性が現実味を帯びてきた。

 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の出資する中国の電池・自動車メーカー、比亜迪(BYD)は27日、今年1~6月の売上高が54%増加したことを明らかにした。一方、純利益は29%減少した。原材料価格の上昇や半導体不足で原価が膨らんだほか、医療用マスク事業の利益も前年同期より減少した可能性が高い。BYDは2020年2月にマスクの生産ラインを整備し、一時は1日に膨大な数のマスクを製造していた。