相手が秩序愛が強いタイプの場合の対処法

正義や正論を自分の怒りのバックボーンとしていることが多く、あらかじめ周到に理論武装をしていることが少なくありません。そういう相手に「論戦」で対応していくのはけっこう厄介です。

考えてみてください。このタイプには、自分の考えをかたくなに曲げようとせず、他人の話にろくに耳を貸さない人が少なくありません。そんな人に対して「『あなたにとっての正義』と『わたしにとっての正義』は、まったく違うものなんですよ」というところから話を始めなければならないとしたら、それは途方もなく骨の折れる作業になってしまいます。

ですから、真っ向から論戦をするのは避け、うまく妥協ポイントを探りながら折り合いをつけていくことをおすすめします。

相手はルールに従うようにこちらへ要求してくるのですから、とにかく相手の話に耳を傾けて、認められる部分は認め、共感できる部分は共感して、「あなたのお考えはわかりました。では、これからはこの点とこの点を改めるようにします」といった具合に譲歩するのです。

もちろん、相手に全面的に従わなくても構いません。相手の反応を見てこちらの言い分もそれなりに話しつつ、お互いに角が立たないような「折り合える着地点」を見つけていくといいでしょう。

このタイプの人には理論家が多いので、ある程度相手の要求をのみつつ、理論的に話を進めていけば納得してくれることが少なくありません。

とにかく、このタイプの人は自分の信じる秩序やルールを否定されると激しく怒り出すので、くれぐれもその点は刺激しないよう注意してください。そのうえで、なるべく感情を抑えつつ冷静に頭を働かせながら、折り合いをつけるようにしていくといいでしょう。