白金高輪駅で起こった硫酸事件の動機が、「タメ口」であった可能性が報道されている。一般的には年下から年上には敬語が使われ、同年齢や年下にタメ口が使われやすい。しかし、場所や関係性によってもそのマナーは流動的だ。(フリーライター 鎌田和歌)
凄惨な事件の発端は“タメ口”だったのか?
東京の白金高輪駅で、会社員の男性(22歳)が硫酸とみられる液体をかけられた事件。逮捕された男(25歳)は被害者と大学時代のサークルが同じで、過去に「被害者の男性がタメ口を使ってトラブルになった」ことが報道されている。
もちろん、事件の全容解明には至っておらず、今後新たな動機や事情が判明する可能性はあるが、現時点で被害者・加害者の双方からトラブルのきっかけとして「タメ口」が挙がっているのは事実だ。
被害男性は「大学時代にタメ口を使い、トラブルになった」と証言。また、容疑者も「名字をタメ口で呼ばれて腹が立っていた」と供述していることが報道されている。また、容疑者は事件の1カ月前に男性にも接触し、その際にも「なぜタメ口で話したのか」と詰め寄っていたという報道もある。
ちなみに、容疑者は被害者よりも年上で、大学での年次も1年上。ただし、容疑者が映画サークルに入ったのは2年になってからのようで、サークル内では「同期」だったので、なんともややこしい部分がある。
しかし、タメ口など言葉遣いをめぐるトラブルや悩みは、多くの人が一度や二度は経験したことがあるのではないだろうか。今回は、さまざまな世代の悩みの声と実態を聞いた。