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「あなたがよく訪れているサイトを見て驚きました。とんでもない変態ですね!」「ハッキングして、あなたがポルノを見ている様子を録画しました。SNSの友達全員に送りつけられたくなかったらお金を払いなさい」。もしもこんなメールが来たら、ドッキリしてしまいますよね。こういう場合は、どう対応するのが正解なのでしょうか。(NPO法人デジタルリテラシー向上機構 代表理事 柳谷智宣)

「あなたのデバイスをハッキング、
ポルノを見ている様子を録画しました」

 ある日、「重要なニュース」という件名のメールが届きました。自己紹介を始めたので、何かの営業メールかと思ったら、「あなたのオペレーティングシステムとデバイスを私はハッキングいたしました」と仰天の告白です。その上で、ポルノ動画を見ている様子を録画し、盗み出したSNSの友だちすべてに送るぞ、と脅迫してきます。17万円相当のビットコインを送れば、動画を消して連絡しないというのです。

 SNSのつながりには仕事の取引先もいます。ポルノ動画を見ている様子が拡散されたら、社会的なダメージは計り知れません。17万円で済むなら、送った方がいいのでしょうか?

 実はこれ、セクストーション(性的脅迫)詐欺というネット詐欺の一種です。今回は、セクストーション詐欺の手口と対策について紹介します。