そのメールは定期的に送られてくる。1日に何度も届くこともある。差出人が「トランプ大統領」や「ドナルド・J・トランプ」のときもあれば、トランプ氏の息子のときもある。どのメールも民主党とジョー・バイデン大統領が米国に嘆かわしい害を及ぼしていると断じ、トランプ氏の政治団体への献金をしつこく求める。しかし、そもそも何のための献金なのだろうか。トランプ氏がホワイトハウスを去りフロリダに向かったときも現在も、確実にこの疑問は共和党にのしかかっている。あれから8カ月がたち、共和党内で今だけでなく、しばらく先まで、トランプ主義が生き続けることが徐々に明らかになってきた。問題の本質は、トランプ氏本人がいるかいないかに関わらず、トランプ主義が続くのかということだ。