イスラエルのサイバー企業、NSOグループが2月以降、「iPhone(アイフォーン)」のセキュリティー上の重大な欠陥を悪用し、メッセージサービス「アイメッセージ(iMessage)」を介しひそかに各端末を感染させていたことが分かった。問題を発見したセキュリティー研究グループ「シチズン・ラブ」が明らかにした。アップルはこの欠陥を修正する重要なアップデートを13日に実施したが、シチズン・ラブによると、NSOグループはすでにこの欠陥を利用した攻撃を実施していた。アップルの広報担当者は13日、この件についてコメントできないと述べた。シチズン・ラブの研究者らは、今回の攻撃が「ゼロクリック」と呼ばれるものであることを懸念している。ゼロクリックはiPhoneに対する一般的な攻撃と異なり、利用者がリンクをクリックしたり添付書類を開いたりしなくても端末を感染させることができる。