9.11から20年の米国、希望の光なお輝くPhoto:Anadolu Agency/gettyimages

――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJエグゼクティブ・ワシントン・エディター

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 9.11米同時多発テロから20年の節目は特に重苦しかった。その理由は、あの日の記憶が今も強烈だということだけではない。

 今年の9月11日が暗かったのには別の理由もある。あまりにも多くの失敗が重なる中で節目を迎えたためだ。アフガニスタンからの醜い米軍撤退は、テロリストがこの長い戦争に勝利したことを示した。新型コロナウイルスは再び猛威をふるっている。米国の政治は絶望的なまでに二極化しているように見える。米国民は互いに話し合うことよりも、ののしり合うことに多くの時間を費やしている。