――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策に関して言えば、インフレ率が足元でどの水準にあるかは、来春にはどうなっているかに比べれば重要性がはるかに低い。  インフレ率は現在、かなり高い水準で推移している。米労働省が14日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は、季節調整済みで7月から0.3%上昇し、前年同月比では5.3%上昇した。インフレの動向をより的確に把握するために食品やエネルギー品目を除いたコア指数は、前年同月比4%上昇となった。