イランの核施設で過去数カ月の間に、警備担当者が国際原子力機関(IAEA)の女性査察官に身体的なハラスメントを行った疑いが持たれている。外交関係者が明らかにした。米国はイランにこうした行為を直ちに止めるよう要求している。イラン中部ナタンズの主要核施設で、複数の男性警備担当者が複数のIAEAの女性査察官に対し不適切な身体的接触を行ったり、脱衣を命じたりしたとされる。こうした疑いはこれまで報じられていなかった。関係者の1人は、少なくとも4件のハラスメント行為があったと述べた。別の関係者は57件としている。米国は今週のIAEA理事会に先立ち加盟国に配布した文書で、こうした行為の停止を要求している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は文書の内容を確認した。